岡山県瀬戸内市にある国立ハンセン病療養所、邑久光明園の創立110周年を記念した式典が開かれました。
式典には園の入所者や関係者、約80人が出席しました。邑久光明園は前身となる大阪府の「外島保養院」が、台風で壊滅状態になり、1938年に建てられました。国の誤った政策で多くの患者が隔離された歴史があります。
(邑久光明園/青木美憲 園長) 「110年間に当園で亡くなられた入所者は3220人に及びます。今も故郷に帰れず納骨堂に眠る無念の思いを考えますと、深くお詫び申し上げる次第です」
現在、邑久光明園には86人が入所していて平均年齢は85.9歳。経験をどう後世に語り継いでいくかが課題です。
(邑久光明園 自治会/屋猛司 会長) 「地域の皆さんと話をしながら、お互いに認識を深めあってこれからの啓発につとめていきたい」