岡山県では、各地で強風による被害が出ました。沿岸部では15日夜から16日の朝にかけ高潮への警戒が必要です。
(記者) 「防潮壁が閉められていますがそれを大きく越えて波が押し寄せています、道路が冠水し始めています」
玉野市の宇野港では午後11時55分に満潮と大潮が重なるため、注意が必要です。
(記者) 「高潮に備えて宇野港近くの小学校では避難してきた車がグラウンドを埋め尽くしています」
(住民はー) 「平成16年の(高潮の)時に床上浸水してるので、大きい台風の時には車だけでもと思って」
避難所の一つ宇野小学校では、浸水被害を避けるため住民が続々と車を避難させていました。
岡山市では午前10時ごろ、最大瞬間風速31.3メートルを観測しました。また玉野市では、観測史上最大の28.8メートルを観測しました。
JRは山陽新幹線、在来線ともに計画運休していて岡山駅前に人通りは少なく、時折風を警戒しながら歩く人の姿がみられました。
この強風によるけが人も相次いでいます。岡山市北区では60代の男性が散歩中に風にあおられ転倒するなど、岡山県ではあわせて12人がけがをしていてうち2人が重傷です。
倉敷市鳥羽では午前11時ごろ、高さ約3メートルの看板の支柱が折れました。倉敷市ではほかにも2件の落下が報告されていますが、これによるけが人はいませんでした。
倉敷市の沿岸部には15日午後5時半に、警戒レベル4にあたる「避難勧告」が発令されました。 沿岸部では高潮警報が発表されていて、15日夜から16日朝にかけ警戒が必要です。