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【特集】妖怪文化を世界に発信 小豆島で妖怪たちの万博開催 鬼の"天敵"桃太郎も来場!?

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 妖怪を愛する人たちが香川県の小豆島に集いました。妖怪文化を世界に発信する「万博」イベントが22日、開かれました。

 香川県土庄町にある妖怪美術館と小豆島観光協会が開いたイベントです。2回目となる2026年は、より世界を意識して「妖怪万博」から「YOKAI EXPO」と英語表記にしました。

 妖怪を通じた町おこしなどに取り組む全国の団体や、妖怪をテーマにしたアーティストらが106のブースを出展しました。

 妖怪に扮したコスプレイヤーも集まり、会場のあちこちで写真を撮影し合うなどして交流を深めていました。

(来場者[高松から])
「(Q.どういうところがいいですか?)子どもたちが妖怪が好きなのでそれで親たちも。いろんな妖怪がいて……。リアルにいろんな妖怪に会えるのがすごく楽しい」
「妖怪のダンスが楽しかった」

(来場者[大阪から])
「私たち妖怪側なんですけど見知った妖怪仲間たちとみんなで集まって、でっかいイベントに参加して『うぇ~い!』って遊ぶのが超楽しいです」

鬼の天敵!? スペシャルゲストが登場

(記者リポート)
「今年はスペシャルゲストが登場するということで、去年はこちらの入り口に設置していた看板が2026年はありません」

 その看板は「桃太郎関係者の入場お断り」というもの。

 

 実は小豆島にとって2月は1年の中で最も観光客が激減する「閑散期」です。そこで、妖怪美術館は節分で追い払われる鬼たちをかくまう「避難所」を設けるイベントを企画したところ、SNSで話題に。2月は「小豆島に鬼や妖怪が集まる月」とPRし、この万博イベントにもつながりました。

しかし、2026年は……。

 登場したのは鬼の天敵、「桃太郎」! 人気ゲーム「桃太郎電鉄」のキャラクターです。

 2025年11月に発売された最新作「桃太郎電鉄2」でシリーズ史上初めて小豆島に「駅」が設けられた縁で、イベント参加が決定しました。

 これを機に、「鬼や妖怪を守る」だけでなく全ての存在を受け入れて「共生」する方向に転換したのです。

(妖怪美術館を運営 MeiPAM/佐藤秀司 代表)
「妖怪が持っている寛容性、多様性を受け入れようという気持ち。社会問題とか戦争とかいろんなことがあるんですけど、私たちはこの(妖怪)文化の力で平和につなげていきたいなと思っておりますので」

 「YOKAI EXPO」の目玉企画、妖怪をテーマにした絵画コンテスト「妖怪画大賞」の公開審査も行われました。さらに……。

靴下×妖怪 新たなコンテストも

(記者リポート)
「今回新たに行われたのが『靴下の妖怪コンテスト』です。普段あまり意識しない足元の靴下と妖怪を組み合わせ、さまざまな物語が生み出されました」

 大阪の靴下製造・販売大手、岡本株式会社 KUTSUSHITA研究所の協賛で行ったものです。絵画だけでなく、立体やデジタル作品などジャンルは問わず、国内外から423点の応募がありました。

 脱ぎ散らかした靴下に集まり、はいた人を水虫などの病気にする妖怪や、家の隅っこに隠れ、皆が寝静まる夜にお気に入りの靴下を集める妖怪など、ユニークなものばかりです。

(審査員長 妖怪画家・妖怪美術館館長/柳生忠平さん)
「僕なんかもしょっちゅうですけど、(靴下が)片方ないとか、まさかというところから出てきたりもするので、そもそも靴下が妖怪的なのかもしれないです」

(審査員 岡本株式会社/岡本隆太郎 社長)
「靴下が捨てられるとか穴が開くということを結構妖怪にされてる方がおられてそこに思いを入れてくれたのはうれしい。ものを大事にしようという」

 審査の結果、大賞には「足あとのぞき.足うらつつみ」という絵画の作品が選ばれました。

 地面についた子どもの足跡に集まった妖怪たち。なんだか冷たそうだと足を包み込もうとしたのが「靴下」の起源になったというストーリーです。

 日本には、長く使った道具やものに神や精霊が宿る「付喪神」という考え方があります。「目に見えない存在」に思いをはせることは他者への想像力、思いやりにもつながる。それがこのイベントを通じて伝えたいメッセージでもあります。

(妖怪画家・妖怪美術館館長/柳生忠平さん)
「文化とか宗教を超えて、考え方はいろいろあると思うんですけど、これから世界には妖怪みたいなものが必要なのかもしれないなというのは日々感じてますね」

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