中国の武漢市で発生した新型コロナウイルス。日本国内でも感染者が確認され、影響の拡大が懸念されています。海外からの旅行客が多く利用する空港では、どんな対策が取られているのか。高松空港を取材しました。
海外からの旅行客の玄関口となる高松空港。中国へは現在、上海便と香港便が週に5往復運航しています。
海外からの旅行客が必ず通る検疫所では、新型コロナウイルスの発生を受けてすぐに、1月7日から新型肺炎の発生を知らせるポスターを掲示しました。英語と中国語でも書かれていて、武漢市からの渡航客で、せきや発熱の症状がある場合は申し出るよう伝えています。
さらに…。
(記者) 「海外からの渡航者は、こちらのサーモグラフィーによってチェックされます。映した映像はモニターに全て表示されていて、37.5度以上だと赤く表示される仕組みになっています」
高松空港の検疫所では、2002年以降に感染が拡大したSARSをきっかけに、サーモグラフィーを導入しました。モニターを検疫官がチェックし必要に応じて検疫検査室へ移動して渡航歴や体調の問診を行うなど、水際対策を徹底しています。
(厚生労働省 広島検疫所/江平俊治 高松空港出張所長) 「海外からいつ何時、感染症の方が入ってくるかもしれないということで、日頃から緊張感を持って業務に当たっていますが、新型コロナウィルスの報道等に接するにつれて、より一層職員一同、緊張感を持って対応させていただいております」