20日、日本高野連が今年夏の甲子園を中止すると発表しました。春のセンバツに続いて中止となった夏の甲子園。岡山・香川の球児や監督はこの決定をどう受け止めたのでしょうか。
(倉敷商/原田将多 主将) 「甲子園は本当に遠い場所だなと思います」
夏の甲子園の中止発表を受け、春のセンバツ出場が決まっていた倉敷商業のキャプテンと監督がウェブ会見を開きました。
(倉敷商/原田将多 主将) 「センバツが無くなった日に『絶対夏行こう』ってみんなでラインして、そこでまた結束もできたので本当に悔しいです」
(倉敷商/梶山和洋 監督) 「なんと声を掛けてあげたらいいのかというそういう苦しい気持ちです。(高野連が)岡山県の高校球児のために一生懸命いろんなことを考えてくださると思うので、どんなことをやってくださるか分からないし、もしかしたら何もできないかもしれませんけど、それをじっと待ちたい」
(高松商/長尾健司 監督) 「無念だなという一言に尽きるかなと。やってきた子どもたちにとっては、特に3年生にとっては無念であり、同じ気持ちである私もできないということは、非常に無念な思いです」
(高松商/長尾和真 主将) 「あるのかな…という気持ちはあったんですけど、正式に決まって本当に悔しい気持ちでいっぱいです」
また、春のセンバツ出場が叶わなかった尽誠学園の菊地柚主将は、「センバツ中止を言われた時から夏に全てをぶつけてぶっちぎりで優勝しようと練習してきた。中止になってしまって本当に悔しい。家族や友達の顔が思い浮かんで涙が止まらなかった」とコメントしています。
日本高野連は甲子園の中止を決めましたが、香川県高野連は「県独自の大会を実施する」としています。 ただし、開幕は当初予定していた7月11日から10日ほど遅らせて、無観客で行う方針です。
詳しい日程などについては、6月5日の理事会で検討するとしています。
(香川県高野連/福井博三 理事長) 「やはり区切りとなる大会というのはぜひとも用意してあげたいなと思っておりまして、今まで通りの大会とはならないと思いますが、どうにか区切りとしてしっかり準備してあげたいなと思っております」
(高松商/長尾健司 監督) 「野球をやってていいのか今も自問自答しています。それでも地方大会はぜひしていただいて、子どもたちに最後の全力の場を作ってあげたい。勝ったらまたあした一緒に野球やると、負けたら自分たちの高校野球の3年間が終わるという一つのけじめでもあるので」
(高松商/長尾和真 主将) 「甲子園はないんですけど、1つでも多く勝っていけたらいいんじゃないかなと思います」