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香川・高松商業 高校通算64HR・浅野翔吾が“豪快なHRより意識する”「1番バッター」としての目標【高校野球 夏の甲子園大会】

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 開幕まであと4日と迫った高校野球・夏の甲子園。香川大会を制した球児たちはそれぞれの思いを胸に夢の舞台に乗り込みます。
 激闘の香川大会を制して2年連続で夏の甲子園出場を決めた高松商業。チームを引っ張ったのがプロ注目のスラッガー・浅野翔吾です。

 この夏は1番バッターとして出場し、2本の先頭打者ホームランを放つなどその打力を遺憾なく発揮。決勝でもプロ野球の西武や巨人などで活躍した清原和博さんに並ぶ高校通算64本目のホームランでチームを夢舞台へと導きました。

 豪快なホームランに注目が集まる中、大会中に浅野が意識していたのは別のことでした。

(高松商/浅野翔吾 主将)
「ホームランってところに注目されるんですけど、1番バッターとしてしっかり全打席出塁して、チャンスを作るっていうのが一番の仕事だと思うので」

 その言葉通り、決勝の浅野はホームラン以外の4打席もヒット2本にフォアボール2つと、全て出塁。大会を通じての出塁率は7割に迫ります。

(高松商/浅野翔吾 主将)
「ただただホームランで点を取るんじゃなくて、全員でつなぎながら、最後は決めるべき人が決めて、相手のピッチャーにダメージを与えたいので。甲子園もしっかりつなぐ打線っていうので、1点ずつ取っていきたい」

 浅野が輝きをみせる陰で悔しさをにじませている選手もいました。優勝翌日のミーティングで長尾監督は――。

(高松商/長尾健司 監督)
「甲子園に向けて特に3番4番バッターは形をつくらないと。『なんで4番なんやあれが』とか『振れてないやないか』とか、やっぱり言われるんよ4番って。宿命やと思う。直そうと思うんだったら直せばいいわけで。そこに浅野が掲げる甲子園ベスト8の鍵がある」

 この夏、高商の4番を任された本田倫太郎。しかし、決勝では4回チャンスで回ってくるも全て凡退。香川大会を通しても理想とは程遠い結果でした。

(高松商/本田倫太郎 選手)
「4番はチャンスで1本打たないといけない打順だと思っていますし、今大会でも決勝戦とかチャンスがあったんですけど、1本出なかったっていうのは自分の力不足であったんで、言われて当然だと思ってます」

 ミーティングの翌日、本田は長尾監督にマンツーマンで指導を受けていました。

(高松商/長尾健司 監督)
「下半身のエネルギーを股関節にためてみて」

(高松商/本田倫太郎 選手)
「浅野はやっぱり別格なので、短打は打とうとしているんですけど、どこかで力みが自分の中で入ってしまっているところがあると思うので、しっかり冷静にやっていきたい」

(高松商/長尾健司 監督)
「浅野のチームって言われないように、みんなが頑張らなきゃダメだよって。それは本田だけじゃないんで」

 浅野という強打者がいるチームで4番を担う重責。本田はそのプレッシャーに打ち勝ち夢舞台で自分らしいバッティングを見せようとしています。

(高松商/本田倫太郎 選手)
「低い当たりで間を抜いていくバッティングを理想としていますし、長打ではなくて、短打を打つ意識で打っていきたいです」

 チームの目標は2021年の夏を超える甲子園ベスト8です。

(高松商/浅野翔吾 主将)
「ただただ楽しみっていうだけで、どの強豪校が来ても同じ高校生にはかわりないので、正々堂々試合ができたらいいかなと」

 夏の甲子園は3日に組み合わせ抽選会が開かれ、8月6日に開幕します。

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