日本酒の原料、酒米も新型コロナウイルスの影響を受けています。余った岡山県産の「酒米」を食べて応援しようという取り組みが始まりました。
1688年創業、岡山県赤磐市の室町酒造です。
岡山県産の酒米、「雄町米」で日本酒を造っています。海外で日本酒の人気が高まっていることを受けて、数年前から生産量を増やしていました。
しかし、新型コロナウイルスの影響で海外への輸出や飲食店・デパートへの出荷が大幅に減りました。
(室町酒造/花房満 社長) 「これが今、行き先を失っているという状況」
3月と4月の日本酒の売り上げは、2019年の同じ時期と比べて約半分に減少しました。
そして酒米用の「雄町米」が大量に残っていることから、山陽マルナカが岡山県の店舗で「応援企画」を始めました。
(記者) 「日本酒の消費量が減っていることを受けて、材料である雄町米を食べて応援しようという取り組みが行われています」
「雄町米」は稲の背丈が高くて倒れやすく、栽培が難しい酒米です。山陽マルナカでは1キロ680円(税抜き)で販売しています。
やわらかいため、少なめの水で炊くと良いといいそうです。
(山陽マルナカ 山陽店/角南太一 店長) 「地域の商品、地域の企業を皆さんで応援して助けていきたいという思いで、今後も販売を協力したい」