岡山県産の酒米、「雄町米」を原料に造られた日本酒の審査会が岡山市で開かれました。
JA全農おかやまなどが開いた「雄町サミット」です。
新型コロナの影響で2年ぶりの開催となった今回は、36の都府県から208の銘柄が出品されました。
「幻の酒米」と呼ばれる雄町米は、約95%が岡山県で生産されています。雄町米を使った日本酒は、まろやかな口当たりや甘みと酸味のバランスの良さが特徴といわれています。
会場では審査員が味と香りの調和や雄町米らしさを感じられるかなどをチェックしました。
日本酒離れが進む中でも雄町米の栽培面積は年々増えつつありましたが、新型コロナによる消費の低迷で、2020年の県内の栽培面積は2019年の600ヘクタールから470ヘクタールに減りました。
(JA全農おかやま 農産・園芸部/川崎敦史 部長)
「こういう機会を通じて雄町米を使ったお酒を楽しんでいただいて、雄町米の生産につなげていきたい」
審査の結果、岡山県からは利守酒造など6つの酒蔵の7銘柄が「優等賞」に選ばれました。