高校生がふるさとの困りごとを考えました。香川県三木町の高校で、生徒が地域の課題の解決策を探る特別授業が行われました。
授業を受けたのは、香川県立三木高校の総合学科に通う2年生70人です。 三木町の伊藤良春町長と町の職員あわせて10人が、三木町が抱える課題を提示しました。
(在間隆真リポート) 「三木町とかかわりのある人が登録すると特典をもらえる『ふるさと住民票』という制度があります。こうした制度にどうすればたくさんの人が登録してくれるか、高校生たちが考えます」
ほかにも「どうすれば若者が三木町で就職してくれるか」や「どうすれば町民一人あたりのごみの量を減らせるか」といった課題が出されました。生徒たちは今後、これらの課題の解決方法をグループに分かれて考えます。 そして、今年10月に町の職員や保護者らに向けて発表する予定です。
(香川県三木町/伊藤良春 町長) 「三木町の課題解決ということを通して、主体的に問題を解決するような力がついていくような風に見受けました」
社会の役に立つ人材に「ふるさとで活躍してほしい」という高校側と町側の思いが一致して、授業の実現に至りました。
また、この取り組みはSDGsを身近に考えることにつながります。 16日の授業では提示された課題がSDGsの17の目標のどれに当てはまるか強調されていました。
(生徒はー) 「世界的な問題で自分にはあまり関係ないかなって思っていたんですけど、自分の身近なところにも問題があると知って、自分にもできることがあると思います」 「広く浅くじゃなくて狭く深く、自分の興味の赴くままに研究できたらなと思います」
(香川県三木町/伊藤良春 町長) 「SDGsが決して新しいものではなくて、今取り組んでいることを再現しているものであるということを伝えていきたい」