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目と耳で感じる“木のぬくもり” 世界的家具デザイナー「ジョージ・ナカシマ」の記念館 高松市

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 木のぬくもりを感じてみませんか。高松市の家具メーカーには世界的デザイナーの作品が並ぶ記念館があります。この記念館では目だけでなく、耳でも木の魅力を感じることができます。

(瀧川奈津希リポート) 「自然の木をそのまま天板にいかしたテーブル。そして、2本の足で絶妙なバランスをとる椅子。雰囲気はまるで『家具の美術館』のようです」

 これらの家具を手掛けたのは、アメリカ出身の世界的家具デザイナー、ジョージ・ナカシマです。  香川の家具メーカー桜製作所が2008年に建てたジョージナカシマ記念館には多くの作品が並んでいます。

 記念館には世界中からファンが訪れるということで、彫刻家・流政之や画家・猪熊弦一郎、芸術家のイサム・ノグチなど多くの著名人のサインがあります。

 桜製作所は1964年にナカシマが初めて高松市を訪れたことをきっかけに、パートナーとして家具作りを行うようになりました。

(ジョージナカシマ記念館/永見宏介 館長) 「来日されたときに、たまたまこちらにこられて私たちの工場で日本の家具作りの現場を見て、ここで一緒に家具作りを始めましょうということで、それ以来ずっと製作を続けさせていただいています。木をものすごく愛してらっしゃってて、木の特徴をものすごくつかまれていて、製材した時に中の木目がどういう木目かということが神がかり的に頭の中にイメージができていたんだなと」

 1990年、ナカシマは85歳で亡くなりましたが、桜製作所は今もジョージ・ナカシマがデザインした家具を作り続けています。ジョージ・ナカシマの家具を作り続けているのはアメリカ、ペンシルヴァニア州の工房と桜製作所の2カ所だけです。

 また、記念館ではさらに…

(瀧川奈津希リポート) 「まるで人が演奏しているかのようなこの音色は、実はコントラバスの弦に着けられている、この装置から作り出されているんです」


 「弦奏」と呼ばれるこの装置を使うと、楽器自体がスピーカーのようになります。かつて桜製作所で修業した人が開発したもので、楽器自体を振るわせているため通常のスピーカーよりも臨場感のある柔らかい音になるということです。

(ジョージナカシマ記念館/永見宏介 館長) 「いろんな楽器があるんですけども、金管楽器とか木管楽器とか弦楽器とか。ある意味、木で楽器が構成している重要性というのは家具作りも木という素材で共通する部分があって」

 木のぬくもりを生かした家具と音楽に囲まれた記念館には、ゆったりとした時間が流れていました。

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