9頭の警察犬の枠を争います。香川県警が2021年度の嘱託警察犬を選考する競技会を開きました。
12月3日に行われたのは、犯人の足跡を正確に追いかける能力を競う「足跡追及部門」で、今年度、香川県警から嘱託を受けている現役の警察犬を含む、22頭が参加しました。
(香川県警察本部/那須修 本部長)
「人間の数千倍もの嗅覚を持つ警察犬への期待は、これまで以上に高いものがあります」
競技では、犯人役の警察職員が歩いた約100メートルのコースを3分以内にたどります。
コースの途中には遺留品が置かれていて、その場所で「伏せ」をするなどして指導者に知らせないと減点されます。
(在間隆真リポート)
「このあと参加する犬は、警察犬競技の全国大会で日本一を経験している犬です。その実力を発揮できるのでしょうか」
全国大会で日本一を経験したシェパードのカイト オブ グラスワールド、競技の結果は…?
きちんと座り込んで、遺留品があることをアピールしていました。さすが!と思いきや、飼育・指導をしている柴垣さんはこう語ります。
(カイト オブ グラスワールドを飼育・指導/柴垣光子さん)
「最後の方ちょっと走ったようになったでしょう。あれが足が速いんですよ。最後までゆっくりと最初のペースで行ってくれたらよかった」
香川県では現在、県警が飼育している3頭の直轄警察犬が行方不明者の捜索などの現場で活動しています。
しかし、この3頭だけでは捜査が間に合わない場合には嘱託を受けている警察犬が事件の現場で活躍します。
(香川県警 刑事部鑑識課/白川芳彦 課長補佐)
「多くの警察犬を配置することで、犯罪のない安心して暮らせる社会を目指していきたい」
香川県警は、11月に行った「臭気選別」部門と合わせて、9頭を来年度の嘱託警察犬に選ぶ方針です。