日本初のコピーライターと言われる平賀源内にちなみ、香川県の生徒、学生を対象にしたキャッチコピーのコンテスト「平賀源内甲子園」。2019年度入賞したコピーが実際に施設のPRポスターに使われることになりました。
前回の入賞作品がデザイナーの手でポスターに!
若者に、広告に関心を持ってもらおうと、香川のクリエイター集団「瀬ト内工芸ズ。」が2015年から開いている平賀源内甲子園。
工芸ズ。と協賛企業がお題を出し、コピーを考える過程で地元の名産品や企業の魅力を知ってもらうのも狙いです。
(山下洋平記者リポート)
「3人の中学生が考えたキャッチコピーが3人のデザイナーの手によってポスターになりました。写真あり、イラストあり、全く違ったタイプの3枚です」
さぬき市にあるイルカのふれあい施設「日本ドルフィンセンター」が2019年度出したお題が「そうだ!イルカに会いにいこう」と思い立たせるキャッチコピーです。
入賞したコピーをもとに工芸ズ。のデザイナー3人がポスターを制作。入賞した2人がいる丸亀市立東中学校でお披露目されました。
2019年度、すべてのお題の中でグランプリに輝いたコピー「人にあきたら、ドルフィンセンター」。
都会の喧騒から離れ、イルカと自然がそっと寄り添ってくれる場所というのを温かいタッチのイラストで表現しました。
(丸亀市立東中学校2年/遠藤芽唯さん)
「自然とイルカだけがおる感じが『人にあきたら』にぴったりだなと思いました」
審査員特別賞の「ここにいるイルカには一頭一頭に誰にも言えない過去がある。」
イルカを擬人化し、思わずドキッとさせられるこのコピーは、不思議な雰囲気漂う印象的なポスターに仕上がりました。
(丸亀市立東中学校2年/秋山晃太郎君)
「コピーが違うと背景とかも全然違って、受ける印象が違うなと思います」
3つのポスターは、ドルフィンセンターが実際に施設をPRするため県内の観光地などに張り出します。
(日本ドルフィンセンター/寺山弘樹 代表)
「学生さんが何を考えてたかっていうこともデザイナーの方がしっかり考えて表現いただいたんだなと。それはまさしくうちのPRに直結するものなのでいいものができたなと考えてます」
(瀬ト内工芸ズ。デザイナー/松田享平さん)
「広告って面白いなって思ってもらえるような活動っていうのを僕らももっともっとしていかないといけないなと思いますし(コロナ禍で)今大変な時期ですけど、広告をみんなの武器として見てもらえたらいいかなと」
今年度のグランプリは…
「平賀源内甲子園」は2020年度は「コロナ禍の学校生活でもっと笑顔になれるキャッチコピー」など4つのお題を出し、約2600点の応募がありました。
授賞式は、オンラインで行われ、2月13日午後1時半からYouTubeで配信されます。