岡山市の商店街などを舞台に、役者や観客が移動しながら演劇を見る「徘徊演劇」が27日から2日間上演されます。
演劇を上演するのは「老い」をテーマに岡山県を拠点に活動する劇団「OiBokkeShi(おいぼっけし)」です。
(稽古の様子)
「認知症いうのがあろう。あれでな、ぼけてしもうた」
徘徊演劇「よみちにひはくれない」は、20年ぶりに岡山に帰ってきた主人公が高齢の男性に出会い、その認知症の妻を探しながら自身の過去と向き合う物語です。
観客は主人公と共に岡山市の表町商店街一帯をめぐり、演劇を楽しみます。
2023年にオープンする岡山市の新しい市民会館「岡山芸術創造劇場」のプレ事業で、オーディションで選ばれた一般市民も参加しています。
本番に向けて中学生から95歳と幅広い年代の役者が稽古に励んでいます。
(参加する役者は―)
「舞台とかは1回も立ったことないです。私73歳なんですけど、この年になって、できることにはトライしてみようかって。どうせあと残り少ないとかって思いがあって」
(劇団 OiBokkeShi/菅原直樹さん)
「俳優の皆さんが自身の老いのドラマを持ちながら参加して下さるように、介護者の気持ちだったり、あと認知症の人が見てる世界を想像するきっかけを共有していただけたらいい」
徘徊演劇は27日から2日間上演されます。