香川県の浜田知事の新春インタビューです。赤木由布子アナウンサーが香川県の浜田恵造知事に感染拡大が懸念される新型コロナへの対策や「瀬戸内国際芸術祭」について聞きました。
Q.2021年を振り返って――
「やはり新型コロナウイルス感染症の拡大ということがありますけど、それを契機にですね、生活様式や社会の在り方にも大きな変化が求められたと思います」
「さらにまた、去年やはりオリンピック。フェンシング宇山さんが金メダルに輝いたという、49年ぶりの金メダリスト、県出身の金メダリストということで大変印象深い縁がありました」
「県としても、国際舞台で活躍できるいわゆるアスリートの育成また支援に努めて『スポーツ県』を目指す、こういう取り組みを進めていますけど、子どもたちも宇山選手に大きな夢と希望をもらったのではないかと思いました」
Q.2021年の新型コロナは――
「去年は2回も大きな感染拡大の波がありました。8月には1日に100人を超えるなど大変厳しい状況となった時もあります」
「この年末年始には県独自のPCR検査を無料で実施したところです。加えて今後の感染再拡大に備えなければいけないということで、ベッドや臨時の医療施設あるいは宿泊療養施設の追加、それに自宅療養者の支援なども含めた新しい医療の計画を策定しています」
「県内では3回目の追加接種が実施されるようになっていますがお手元に接種券が届けば順次ご予約の上、接種をお願いしたいと思っています」
Q.今後の新型コロナ対策は――
「クラスターの発生リスクがある介護施設とこの従事者に対して年明け一斉にPCR検査を実施しています。無料でやっているわけですけど、さらには経済面でも事業者の皆様の営業活動の回復に役立てていただくための『営業活動回復加速化支援金』というもの、これは売り上げの減少20%以上という条件で今月中旬の受け付け開始に向けて現在準備を進めています。社会経済活動の維持回復と感染拡大防止と、この両立に向けて全力で取り組んでいきたいと思っています」
Q.4月からの『瀬戸内国際芸術祭2022』について――
「5回目の『瀬戸内国際芸術祭2022』においては『瀬戸内の里海・里山の隠れた資源の発掘と発信』という観点に立って、島だけではなくて陸側の方で新しいエリアで作品を展開したりイベントも開催して来られた方が島に行ってまた戻ってきて周遊する、そういうことを促進したい」
「感染症対策の徹底という安全・安心に十分留意して、アートを媒介として美しい風景あるいは豊かな文化に彩られた瀬戸内海の魅力を国内外に広く発信していきたい。それによって地域全体の活性化につなげていきたい」
Q.2022年に向けた言葉を色紙に――
「この『創』。『つくる』の一文字ですね。基本計画、総合計画においてもですね、『瀬戸内田園都市』の確かな創造といったようないろいろな場面で使っていますけど、やはり新たなものを創り出して、いろいろな課題を克服していきたいと。そういう意味で、この『創』という字を選びました」