2021年の大晦日、NHK紅白歌合戦に初出場したシンガーソングライターの藤井風さんの出身地・岡山県里庄町では、ふるさと納税の寄付額が初めて1億円を突破しています。
藤井風さんの活躍に盛り上がる町
岡山県の南西部に位置する人口約1万1000人の里庄町。藤井風さんの活躍に町も盛り上がっています。
(記者リポート)
「藤井さんの紅白出場を祝って、JRの線路沿いや、こちらのスーパーマーケットの入口にも『おめでとう』の文字が貼られています」
スーパーマーケット「ファイン 里庄店」は、藤井さんのミュージックビデオに店の一部が映っていたこともあり、多い日にはファンが30人ほど訪れているそうです。
(スーパーの経営者は―)
「京都の方から来られてたり、東京・関東方面から来られる方もいらっしゃいます。もう、いろんな年齢の方がたくさんいらっしゃる」
里庄町浜中の商店では、藤井さんを応援しようとデビュー当初からのグッズなどを展示しています。
訪れた人が藤井さんへメッセージを寄せているノートにはたくさんのコメントが集まっていて、現在3冊目となっています。
藤井風さん人気で「ふるさと納税の寄付金額」が増加
藤井さんの人気を受けて、ふるさと納税の寄付金額が増加しています。
(里庄町 企画商工課/中西展久 課長補佐)
「藤井風さんの活躍により、里庄町を知っていただく機会が増えていることも要因の1つと考えている」
2019年度の寄付額は約2700万円でしたが、2020年1月にメジャーデビューした藤井さんの活躍に合わせるかのように上昇し、2021年度は、2021年11月末時点で1億円を超えました。
ふるさと納税の返礼品として、町のマスコットキャラクター「里ちゃん」のグッズや地元の特産品など扱っています。
里庄町は藤井さんの人気に加えて、返礼品を2年前の約7倍となる300品目まで増やしたことも寄付額の増加につながったとみています。
里庄町はふるさと納税で増えた税収を、子育てや福祉の分野で活用したいとしています。