郷土が生んだ文豪をたたえ、優れた作家を発掘する「香川菊池寛賞」の贈呈式が25日、高松市で行われました。
57回目を迎える2022年は、62の応募作品の中から高松市の主婦、高島緑さん(68)の小説「坂のある街で」が選ばれました。
予備校の事務職員をしていた高島さん自身の経験をもとに、学歴偏重が進む社会で予備校同士の熾烈(しれつ)な生徒獲得競争に戸惑う事務職員と、1人の暗い影を持つ受験生、それぞれの心情や情景を描いた作品です。
高島さんは今回が3回目の応募で、前回と前々回はいずれも「奨励賞」に選ばれていました。
また「奨励賞」は高松市の藤野悟志さん(69)の「つぐないを形に」が選ばれました。