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きょうから食料品などが値上げラッシュも…小売業は「すぐ値上げはせず」なぜ? 岡山

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 きょうから3月。食料品などが「値上げラッシュ」です。3月から値上がりするのはマヨネーズやしょうゆ、冷凍食品、トイレットペーパー、電気・都市ガスの料金などです。各メーカーなどが値上げを発表していますが、スーパーなどではすぐに値上げとはいかないようです。

 岡山市北区奉還町にある「パン工房 愛」。パンの他にお菓子など48種類が店頭に並びます。

 マヨネーズなど原材料が値上がりしていますが、こちらの販売価格は――。

(パン工房 愛/神原公恵 オーナー)
「値段は10年前から上げてないんです」

 開店して10年半、消費税が増税しても一度も値上げしていません。

(パン工房 愛/神原公恵 オーナー)
「ほとんどが常連客だから、今後はお返ししているつもりで(値上げはしない)」

(松木梨菜リポート)
「キユーピーはきょう出荷分からマヨネーズの価格を最大で10%値上げするとしていますが、こちらのスーパーでは店頭価格はこれまでと変わっていないということです。」

(買い物客は―)
「割に安いからね」
「特に変わりはない。お安いです」

(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「すぐお客様に価格転嫁するってことは難しいので」

 岡山市北区のグランドマートでは、メーカーが値上げする商品も販売価格を変えていません。

 たとえば日清オイリオの食用油は、2月にメーカーが大幅に値上げしましたが、ほぼ原価にあたる税込み376円で販売しています。

 また、3月22日からは大王製紙がトイレットペーパーやティッシュペーパーを約15%値上げしますが、3月いっぱいは価格を据え置きます。安く販売できる他のメーカーのものを取り扱うなどして消費者の選択肢を増やす工夫も行っています。

 値上げをしない……。なぜこのようなことが可能なのでしょうか。

(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「ある程度在庫を確保して、なるべくお客様には価格を維持(据え置き)して販売できるようにすることと、競合他社さんのことがあるので今後の動向を見ながらしっかり考えていかないといけない」

 企業努力で価格を据え置いていますが、今後、マヨネーズやしょうゆ、冷凍食品など、値上げが発表された商品については、在庫がなくなり次第、値上げを検討する方針です。

(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「価格ではないもの、当社でしかないものとか、生鮮三品と惣菜を強化してお客様に喜んでいただける商品をつくることで、経営の維持を考えています」

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