今、競輪界で大きな注目を集めている岡山県出身の太田海也選手をご存じですか。22歳のルーキーながら、デビュー戦から3場所連続で完全優勝するなど、将来を期待されています。先日、玉野市で行われたレースに登場しました。
玉野競輪場で開かれた桃太郎杯争奪戦のA級決勝。
ルーキーの太田海也選手は、3番、赤のユニフォームです。レースは400メートルのバンクを4周した順位を競います。
残り1周半の鐘が鳴ると、先頭を走る太田選手は後続を確認。残り1周のタイミングでスパートをかけ、大きくリードをとり1位でフィニッシュ。
太田選手は予選から決勝まで全3回レースを全て1位でフィニッシュし、完全優勝を遂げました。
(岡山出身 競輪/太田海也 選手)
「きょう、こういった形で勝利できて、自分の中でもすごくうれしく思っています。レース中も結構冷静に声が聞こえていて、自分の中では声援がリズムになって、すごい自分を鼓舞してくれたように思うので、すごく地元パワーを感じました」
太田選手は小・中学校では、身体能力の高さを武器にラグビーやサッカー、レスリングなどさまざまなスポーツに取り組んでいました。
そして備前緑陽高校ではボート競技を始め高校総体で優勝。しかし……
(岡山出身 競輪/太田海也 選手)
「ボートですごく自分自身に壁を感じてしまい、日本国内・世界で自分を比較した時に、もうこれ以上はいけないんじゃないかなって思った時に、他のことに転向しようと決意しました。ボートなどいろいろな競技をしてきたんですけど、一番は精神面だったりとか、筋力面がとても自分の中では自転車に役立っているなと思います」
競輪という新しい舞台でさらなる輝きを放つ太田選手。デビュー1年目、22歳のルーキーにこれからも注目です。
(岡山出身 競輪/太田海也 選手)
「3場所連続で完全優勝できたら1個上のクラスにレベルアップできるので、(S級の選手になれるように)次の7月からある防府競輪のレースをしっかり完全優勝してS級に上がりたいと思います」
太田選手は、オリンピックにも採用されている自転車競技トラック種目の強化指定選手にも選ばれています。