ニュース

特集

【特集】B3・トライフープ岡山 悔しさ糧に来シーズンへ…結成からの歩みと大一番を振り返る

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 2015年に誕生したバスケットボールB3・トライフープ岡山。28日、クラブ創設以来最大の大一番、勝てばB2への昇格が決まる一発勝負に臨みました。

 B3・3季目となった今シーズンは5位でフィニッシュしたトライフープ岡山。

 昨シーズンは2位でしたが新型コロナの影響で昇格がなかったため、特例措置で今シーズン2位のアルティーリ千葉とB2昇格を懸けた一発勝負を戦うことになりました。

(倉敷市出身/岡田陸人 選手)
「泥臭く熱い気持ちをプレーに変えてプレーしたい」

(地域リーグ時代から活躍/向井祐介 選手)
「あと一歩のところでずっと逃してきたので、三度目の正直ってことでB2昇格を決めたい」

最初は3人制チームとして誕生したトライフープ岡山

 2015年に岡山初のプロバスケチームとして誕生したトライフープ。最初は3人制バスケ「スリーエックススリー」のチームでした。

 現在チームの指揮をとる比留木謙司ヘッドコーチもチームの創成期から選手として在籍。西日本地区の頂点に立つなど、国内屈指の強豪チームとなりました。

 2018年にはBリーグ参入を目指して5人制チームを結成。岡山大学出身で当時は選手としても活躍していた中島聡社長の思いがきっかけでした。

(トライフープ岡山/中島聡 社長)
「スリーバイスリーは年に1回しかホームの試合が無くてですね。スリーバイスリー、5人制通して1年中バスケットが楽しめる町にしていきたい」

地域リーグからスタートし1年でB3に昇格

 ホーム戦が年間30試合行われるBリーグに昇格できれば、岡山のバスケットがもっと盛り上がる――

 地域リーグからスタートしたトライフープは岡田、向井らの活躍により1年でBリーグの下部、B3に昇格しました。そこから3年、B2を目指すトライフープにとって最大のチャンスです。

(倉敷市出身/岡田陸人 選手)
「やっとここまで来たので何としてもこのチャンスをものにしたいですし、県内の子どもたちにぜひB2っていう姿を見せたいと思うので、岡山県をバスケットで盛り上げていけたらと思います」

大一番を前に必勝祈願

 大一番まで1週間を切ったこの日、選手たちは必勝祈願に臨みました。訪れたのは2位となった昨シーズンの開幕前にも訪れたという金山寺。選手らと共に中島社長も炎を囲みました。

(トライフープ岡山/中島聡 社長)
「決戦の日がやってくるのかと身が引き締まる思いでした。(昇格すれば)もっともっと認知度が上がったりだとか人気が出てくると思う。子どもたちに大きな目標を持ってもらえるよう、昇格を遂げてそういった思いに応えていきたい」

いざ決戦!多くのファンが東京まで応援に

 そして迎えた決戦の日。B1仕様の派手な演出が施された東京体育館にトライフープの選手たちが乗り込みました。

(記者リポート)
「あと1勝でB2昇格の切符を手にするトライフープ。岡山のブースターも多く駆け付けています」

 東京体育館で行われたB2昇格決定戦。大一番を見届けようと2402人の観客が集まりました。

(岡山から―)
「岡山から応援に来ました。とにかく一生懸命頑張っていただいて、岡山初のB2チーム誕生を楽しみにしております」

(東京から―)
「(Q.なぜ岡山を応援?)好きだから。選手が。選手というかヘッドコーチ。(記者:なかなか東京で見られることないですもんね)ないです。久々に見ます。いつものほえてる姿を(見たい)」

(千葉から―)
「私が地元(岡山出身)だから。(記者:きょう相手は千葉ですけど…)全然関係ないです。1点差でいいんで勝ってほしいなと思います。1点でも勝ちは勝ちなんで。きょうは勝つことが全て!」

 試合開始の数時間前までB1リーグのチャンピオンを決める試合が行われていた会場。B1仕様の演出のもと、トライフープの選手たちがコートに入ります。

 トライフープは序盤から千葉にペースを握られますが、今シーズン、リーグ得点王のオリビエを中心に食らいつきます。しかし、その後は実績のある選手が多く在籍する千葉にペースを握られると、第2クオーター途中で早くも30点差をつけられます。

 巻き返したい後半。躍動する千葉の攻撃をなかなか止められないトライフープ。昨シーズン3ポイント成功率リーグトップを記録したキャプテン・小堺のシュートもことごとく決まりません。

 序盤から苦しい展開が続いたトライフープ。B2の舞台へはあと一歩、届きませんでした。

悔しさを糧に来シーズンへ――

(トライフープ岡山/比留木謙司 ヘッドコーチ)
「この瞬間を忘れてはいけないと、ただただ思っていました。トライフープはバスケットのことであれば私、フロント側のことであれば代表の中島、それこそ3人制のチームである6~7年前から2人で多くの部分を担ってきたという自負があります。きょうの負けに関しては、3年間の積み重ねっていうところは多くの責任を感じています。こうやって負けを経験したことによって、岡山の選手たちやコーチングスタッフ、フロントスタッフがこれではいけないっていう思いを抱いたと思う」

 大一番で力の差を見せつけられたトライフープ。この悔しさを糧にまた来シーズン、岡山をバスケットで熱くさせてくれるはずです。

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース