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満濃池「ゆる抜き」で農業用水供給 香川用水の取水制限が影響する可能性も 香川

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 初夏の風物詩、満濃池の「ゆる抜き」が行われました。ただ、2022年は雨の少ない状況が心配されます。

 15日正午、ハンドルを回して水門を開くと、香川県最大の農業用ため池「満濃池」のゆる抜きです。

(赤木由布子リポート)
「ゴーゴーと音を立てながら、ものすごい勢いで流れ込んできます。この水が下流の田畑へ送られます」

 田植えが終わる1週間先まで毎秒5トンの水を流し続けます。

 その後は水量を調節しながら10月上旬まで流しますが、2022年は雨不足の状況にあります。そのため、満濃池の現在の貯水率は80.2%で平年を下回っています。

 今後の農業用水の供給については――。

(満濃池土地改良区/國重進 理事長)
「80%余りでは心配ないと思います。下流の方では別に異常はないんですけど、ただ水が香川用水の方もちょっと乏しいということでその不安が大きいです」

 高松市の月別の降水量は、1月・2月は平年の半分以下でこの冬は少雨になりました。3月・4月は雨が降りましたが、5月は46.5ミリと平年の半分以下の雨しか降りませんでした。

 高知県の早明浦ダムの貯水率が平年を大きく下回っていて、吉野川水系水利用連絡協議会は今後も雨が降らなければ、6月19日にも香川用水を50%カットする「第3次取水制限」に入る見通しを示しています。

 香川用水が不足すると、満濃池から香川用水に供給する可能性もあるということです。

(満濃池土地改良区/國重進 理事長)
「香川用水がこの2、3日のうちに3次制限に入ることになっても、なんとかいけると思っております」

 13日に梅雨入りした四国地方。気象庁はこの先1カ月、ほぼ平年並みの降水量を予想しています。

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