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「最短の梅雨」となった中国・四国地方 どうなる?岡山・香川の水不足

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 気象庁は28日、中国地方・四国地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。6月の梅雨明けは観測史上初めてです。

(瀧川奈津希リポート)
「午後1時すぎの高松市です。梅雨明けが発表されたきょう、うっすら雲はかかっていますが、青空が広がっています。目を開けているのも少ししんどくなるほど日差しがかなり強く降り注いでいます。『まだ6月』と思えない、真夏のような暑さです」

 2022年は中国地方が平年より21日早く、四国地方が平年より19日早い「梅雨明け」となりました。

 中国地方・四国地方とも6月の梅雨明けは初めてで、観測史上最も早くなりました。

(街の人は―)
「早い。早過ぎますよね。えー……。全然知りませんでした。傘も持ってきたんですけどいりませんね。いつ降るかわかんないなと思って」
「梅雨という意識が全然なかったくらい早かったですね」
「雨が少なくて以前から雨が少ないでしょ、だからそれが大変だなと思います。これから特に稲作・米とかいろんな野菜作っている人、どうしても水が必要な人、大変だなと思っています」

 梅雨の期間は中国地方が14日間、四国地方が15日間でこれまでで最も短い梅雨になりました。また、この期間に高松市で雨が降ったのはわずか4日だけです。

 高松市の6月の降水量は54ミリと、平年の4割ほどにとどまっています。

 水位が下がり地肌があらわになった早明浦ダム。28日午前0時時点の貯水率は34.9%で、平年の86.5%を50ポイント以上下回っています。

 2022年は冬から雨が少ない状況が続いていて、2月18日には「第1次取水制限」が始まりました。その後、一時解除されることはありましたが大幅に回復することはなく、6月5日には「第2次取水制限」に入りました。

 このまま雨が降らなければ今週にも貯水率が30%を下回り、香川用水への供給を50%カットする第3次取水制限に入ります。

 四国地方整備局は「このまま雨が降らなければ7月中旬にも貯水率がゼロになる可能性がある」としています。

 水不足は香川だけでなく岡山でも起きています。

 旭川水系の主な2つのダム・旭川ダムと湯原ダムを合わせた貯水率は、28日9時現在、31.8%で平年を30ポイント以上下回っています。7月4日に取水制限に入ることが決まっています。

 気象庁は28日に梅雨明けしたとみられると発表しましたが、7月上旬には曇りや雨の日が増える予想で「戻り梅雨」となるかもしれません。

 例年は今の時期の晴れを「梅雨の中休み」と判断するのですが、2022年は晴れの期間が1週間以上と長く、気象庁は梅雨明けと判断しました。高松地方気象台は「少なくとも今後10日程度は少雨を解消するまとまった雨は見込まれない」としています。

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