新型コロナの感染が急拡大する中、発熱外来を受診する人が急増しています。岡山県玉野市の医療機関では受診する患者の症状について「熱が上がるなど症状がより顕著に出ている」と分析しています。
(松木梨菜リポート)
「駐車場は診察を待つ車でいっぱいです」
玉野市の「しんみなクリニック」では内科などの一般外来に加えて「発熱外来」を開設しています。「発熱外来」は一般外来と違い、感染防止という点から患者は自分の車の中で診察を受けます。
7月の上旬から受診する患者が増え、多い日には1日約40人が症状を訴えるといいます。
(しんみなクリニック/藤原晋次郎 院長)
「このたびが(発熱外来患者が)一番多いと感じます。スタッフも含め一番疲弊しているかもしれません。患者さんが多い時は休憩時間にPCR機器を回すような状況にはなります」
受診する患者の症状として多いのは、発熱、喉の痛み、下痢や嘔吐だということです。ただ第7波に入ってからこの症状にも変化が――。
(しんみなクリニック/藤原晋次郎 院長)
「若干熱が上がってるのかなっていうのと、喉の痛みとお腹の症状がより顕著に出ているのかなっていう印象はあります」
約1年半前にPCR検査の装置をクリニックに導入。早ければ1時間で検査結果が出るということです。陽性率も上がっていて、「半数」が陽性だといいます。
(しんみなクリニック/藤原晋次郎 院長)
「熱出たら病院行けないような雰囲気があったと思うんですけど、それでは医療機関としての機能が果たせてないんじゃないかと思いまして、できる限り対応するつもりでやっています」
一方でこちらでは新型コロナのワクチン接種も行っています。
ワクチン接種率は25日時点で岡山・香川ともに2回目は8割近く、3回目は約6割となっています。(岡山県 2回目:78.55% 3回目:61.5%、香川県 2回目:79.31% 3回目:62.1% 【首相官邸ホームページより】)
第7波に入り、接種を受けたいという人が増えているようです。
(しんみなクリニック/藤原晋次郎 院長)
「感染(者)が増えて受けようと思われる方も来てますけれども、ニーズがあれば対応したいと思います」