名園の秋の風物詩です。岡山後楽園で松を害虫から守る「松のこも巻き」が行われました。
「松のこも巻き」は、松の葉を食べる害虫が冬を越すため地面に下りてくる習性を利用し、藁(わら)で編んだ「こも」を幹に巻き、中に害虫をおびき寄せて駆除するものです。
園の管理を請け負う造園業者11人が、園内の約240本の松にこもを巻きつけていました。
園によりますと「松のこも巻き」は、1975年から毎年この時期に行われていて、訪れた人たちは写真を撮るなどして秋の風物詩を楽しんでいました。
(来園者は―)
「朝晩だいぶ涼しくなってこういうのを見ますと、季節が変わってきているんだなと思いますね」
「(毎年)来ていましたけど、しばらくコロナで来れませんでした。久しぶりです、うれしいですね」
「こも」は2023年2月中旬、害虫が再び活動を始める前に外され、「こも焼き」が行われます。