倉敷市の大原美術館が代表的な所蔵作品「受胎告知」を66年ぶりに修復すると4日発表しました。
「受胎告知」は16世紀のスペインの画家、エル・グレコの代表作の1つで、聖母マリアがイエス・キリストを身ごもったと、天使から告げられる場面を闇と光で劇的に描いています。
大原芸術財団によりますと、過去に複数回にわたって加筆されたとみられる色彩を取り除くなどの作業を、これまでにエル・グレコの作品の修復を手がけたスペインの専門家が行います。
大原芸術財団では「エル・グレコ本来の色彩やタッチ、筆遣いを皆さんに楽しんでいただける修復を試みたい」と話しています。
「受胎告知」は6日まで一般公開され、修復後の展示再開は9月以降の予定です。