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香川県独立の父・中野武営 制作中の銅像の全体像が明らかに 両手を広げ前進する姿表現

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 「香川県独立の父」と呼ばれる中野武営を多くの人に知ってもらおうと銅像制作が進められています。お披露目は2024年の予定ですが、早くも全体像が見えてきました。

 銅像づくりが行われているのは香川県三木町のアトリエです。手がけるのは、高松市出身の彫刻家で鹿児島大学の教授でもある池川直さんです。2021年度には香川県の「文化功労者」として表彰を受けました。

(彫刻家/池川直さん)
「伸びやかに、ちょうど武営さんが理事長の頃、若い時の、そういったものを表現したいと思います」

 中野武営は明治から大正にかけて政治家や実業家として活躍し、香川県の独立に尽力しました。

 銅像づくりはその功績を多くの人に知ってもらいたいと中野武営顕彰会と松平公益会が池川さんに依頼しました。制作に向けて3000万円の募金も集めました。

 池川さんは2022年から作業を進めていて、型を取るための粘土の像がほぼ完成しました。背広姿の中野武営が両手を広げて前に進む姿を表現したもので、高さは2mほどあります。

(彫刻家/池川直さん)
「暗い時代にあって明るく自分自身も世の中も明るくしなければ、そういう一連の表現。手を広げて光に向かって何かするという」

 4月29日は中野武営顕彰会のメンバーが見学に訪れました。

(見学した人は―)
「大きくてびっくり。手を広げているところが、100年先を見るような武営さんならではの銅像だと思います」
「香川県を作った人のおおらかさを感じました」

 今後はこの粘土の像から型を取って、銅像に仕上げていきます。

 完成したものは玉藻公園の入り口近くに設置され、2024年10月に除幕式が行われる予定です。

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