受刑者の高齢化が進んでいます。岡山市の刑務所で2年ぶりの運動会が行われました。
(岡山刑務所/平井樹 所長)
「運動会は単なるレクリエーションではありません。健全な考え方を身に着け、心身の健康増進を図ることを目的としているということを一人一人がよく考え」
(選手宣誓)
「コロナ禍を乗り越え、きょうこうして運動会が開催される、感謝と喜びを胸に、全力で競技することを誓います」
新型コロナの影響で、2年ぶりの開催となった岡山刑務所の運動会。
約410人の受刑者が参加し、短距離走や玉入れ、綱引きなどで汗を流しました。
魚釣りゲームや、卓球ラケットにボールをのせて走るリレーなど高齢の受刑者の体力に配慮したものも取り入れています。
岡山刑務所は、全員が刑期10年以上。受刑者433人の平均年齢は54.9歳で、約3割にあたる129人が、65歳以上の高齢者です。
最高齢の受刑者は、現在96歳です。
全国の刑務所では受刑者の体調管理などのため、30分以上の運動時間を確保することが定められています。
(受刑者[60代])
「日頃から運動して一生懸命やってますから。運動会で発散するのが一番楽しみですから。60過ぎるとやっぱりちょっと足腰にきますんでそれはやっぱり感じます」
(岡山刑務所の職員)
「張り詰めた中、毎日朝いちから夜9時寝るまでしっかりやってますので、一年に一度しかないのでいい機会かなと思います」