東京のソフトウェア開発会社がさぬき市の小学校跡に新しい事務所を開設し、香川県などと協定を結びました。
香川県やさぬき市と協定を結んだのは、5月にさぬき市に新しい事務所を開設した東京のソフトウェア開発会社「キリロムデジタル」です。今後は雇用の確保などに協力して取り組みます。
香川県はオフィスの賃料などを助成することで情報通信関連企業の誘致を進めていて、これまでに11件が決まっています。
(香川県/池田豊人 知事)
「香川県の若い人材のモチベーションも上がってくるのではないかと期待しています」
(キリロムデジタル/猪塚武 社長)
「さぬき市の本来持っているポテンシャルを開放する可能性があるかな」
キリロムデジタルの猪塚武社長はさぬき市の出身です。今回、事務所を開いたのは2019年に閉校した神前小学校の跡地です。
ここでは日本の文具メーカーのモバイルアプリや、海外に住む日本人向けのオンライン診療システムなどを開発しています。
(記者リポート)
「小学校の体育館として使われていたスペースが、今彼らのワーキングスペースになっています」
キリロムデジタルは、カンボジアで工科大学を運営していて、ここを卒業した22歳から24歳までのエンジニア7人がこの事務所で働いています。彼らは専門的な技術力や知識を持つ「高度外国人材」です。
(エンジニアは―)
「日本語を勉強して、将来は母国にも貢献したい」
まだ日本語を話すことはできませんが、今後は地域の人たちとも交流する予定です。
(キリロムデジタル/猪塚武 社長)
「カンボジア人の優秀な若いITエンジニアが来ました。地元の方とも交流できるのではないか」