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“漆芸家の卵”がうっかりコーヒー粉を大量発注 研究所に120kg届くも…引き取り先見つかる 香川

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 7月11日、香川県漆芸研究所の生徒が自分たちで飲むためのコーヒー粉を「11袋」注文しようとしたところ、誤って「11箱」も注文してしまいました。

 香川県漆芸研究所は香川県立の漆芸家の養成機関です。地元に伝わる蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、彫漆(ちょうしつ)など人間国宝の技法を受け継ごうと、現在は約30人が学んでいます。

 そんな研究所に、コーヒーが入った大量のダンボール箱が山積みになっていました。ひと箱にコーヒー粉が12袋入っていて、生徒が使うものを除くと120袋(120kg)も余ってしまいます。

 このままでは漆芸の勉強もままならない… 途方に暮れていた生徒の姿を見て、研究所の古川京司参事が動きました。自身のSNSで「購入してください」と呼びかけたところ、すぐに多くの人から反応がありました。なかには台湾の漆芸関係者からも。台湾までの送料も負担してくれるというありがたい申し出でした。そして、なんとわずか半日で全てのコーヒーの引き取り先が決まりました。

 古川参事は「みなさんの温かいお気持ちに心から感謝します!漆芸を志す若者たちも、大勢の方々に応援していただいていることにあらためて感じ入っています。本当にありがとうございました」とコメントしています。

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