香川県の伝統工芸「香川漆芸」の技法を学ぶ研究生が制作した作品の展示会が、高松市で開かれています。
展示されているのは、香川県漆芸研究所に通う20人が今年4月から半年間かけて作り上げた90点です。
香川漆芸は蒟醤(きんま)、存清(ぞうせい)、彫漆(ちょうしつ)という3つの技法を使って作品を作ります。彫刻刀による彫りと色漆(いろうるし)を使って鮮やかに仕上げるのが特徴です。
展示されている作品の中には、花やハートをあしらった立体感が魅力の硯箱(すずりばこ)や、大胆な色使いと絵柄に目を引かれる丸盆など、繊細な彫りと漆を何層にも重ねてできる絶妙な色合いによって作り出される作品は、漆芸のイメージを覆します。
香川県漆芸研究所の実習作品展は、11月17日まで開かれています。