香川県文化会館(高松市番町)で29日、「香川県漆芸研究所 前期実習作品展」が始まりました。伝統工芸の香川漆芸は「蒟醤(きんま)」「存清(ぞんせい)」「彫漆(ちょうしつ)」という代表的な3つの技法を使って作品を作ります。鮮やかな色合いが目を引く箱や、繊細な絵柄の丸盆など、研究所で技法を学ぶ23人が4月から半年かけて製作した54点が紹介されています。
こちらの小箱は彫漆の技法を用いて何層も塗り重ねた漆を彫り下げ、レリーフ状の模様を作っています。
彫刻刀による繊細な彫りで鮮やかな色合いが浮き上がり、あしらわれた蝶が立体的に見えます。
「香川県漆芸研究所 前期実習作品展」は11月6日まで開かれています。