高松市の障害者支援施設が、利用者11人の契約解除を通知した問題です。サービスの継続を求めて、保護者が裁判所に対し「仮処分」を申し立てたことが分かりました。
自閉症と診断された重度の知的障害者らの入所施設「ウインドヒル」は、職員の大量退職を理由に8月、利用者11人の契約解除を保護者に通知しました。
解除日は9日で、施設側はそれ以降は利用者と保護者に敷地内に入らないよう求めています。
これに対し、保護者9人は、利用者がこれまで通りの福祉サービスを受けられるよう、8日、高松地方裁判所に「仮処分」を申し立てました。
申立書によりますと、「退所すれば親族などによる全面的な介助が必要になるが、現実的には不可能」「契約解除は不合理で恣意的であり無効だ」などと主張しています。
一方、施設側はKSBの取材に対し「利用者の安全を確保するための苦渋の決断だった。状況を理解してほしい」とコメントしています。