学校の食堂などで食事の提供をしていた広島市の「ホーユー」が全国で突然食事の提供を停止した問題です。香川県の高校でも7日から食堂の営業を休止するなど影響が出ています。
香川県琴平町の琴平高校は少なくとも9年前からホーユーに食堂の運営を委託していました。食堂は1日30人から40人が利用していました。
新学期が始まって6日までの3日間はすでに搬入されていた食材を使った特別メニューで対応していましたが、7日から食堂の営業を休止しました。
(食堂を毎日利用していた生徒はー)
「まだ1年生なので、3年生とか2年生とかになるぐらいには復活してほしい」
「安かったしめちゃくちゃおいしいので、(食堂がないと)コンビニとかで買うしかないので、できるなら復活してほしい」
香川県教育委員会によりますと、香川県では琴平高校と三木高校が「ホーユー」に食堂の運営を委託しています。
2022年8月、ホーユーの社員が2つの高校を訪れ、値上げを求めてきました。学校側は「具体的な金額を示してほしい」と伝えましたが、その後連絡はありませんでした。
2023年6月になってホーユーの社員が再び学校を訪れ、具体的な値上げ額を提示しました。それを受け、両校ともにPTAなどと協議し、9月1日からの値上げを決めていたところ、今回の問題が起こりました。
ホーユーに雇われて琴平高校の食堂で働く女性は―ー。
(琴平高校の食堂に勤務/ホーユーに雇用されている女性)
「本社の方から書類が1通届いていたんですけど、『たちまちの給料が支払えないという状況です』という通知だったので、急いで本社の方に電話したんですけどそこから全然(電話が)つながらない状況で」
女性が文書を見たのは9月1日でした。A4サイズの紙に7月分の給与が支払えない、と書かれていました。
(琴平高校の食堂に勤務/ホーユーに雇用されている女性)
「連絡をもらえたら今後どういう風に動いたらというのもわかるし、聞きたいこともいっぱいあるのでとりあえず何か連絡がほしい」
学校側も対応に追われています。
(琴平高校/長尾裕隆 教頭)
「現在のところ見通しはまったく立っていませんが、ホーユーが事業を継続できないのかなっていうことだけははっきりしているのかなと。(生徒の)健康に関わることですので一生懸命対応を考えていきたい」