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「犬が覚える言葉は平均〇個」 大学教授に犬の疑問を聞いてみた【みんなのハテナ】

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 Park KSBアプリに皆さんから寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」です。11月1日は「ワン・ワン・ワン」の語呂合わせで「犬の日」。今回のテーマは「犬」です。

「犬はいつからペットとして飼われるようになったの?」(善通寺市 ミント 47歳)

 この疑問について、犬と飼い主の関係を研究している東京農業大学の増田宏司教授に聞いてみました。

(東京農業大学/増田宏司 教授)
「大体1万4000年前から1万5000年前と考えて間違いないと思います。全ての動物種のなかで最も古い人間の友達っていわれてますけども。彼ら(犬)の有能性、狩りを手伝ってくれるぞとか、近くにいると安心だとか、そういったことに気付いた人間が一緒に暮らすようになった」

 また、犬と飼い主の関係はここ数十年で変化してきているそうです。

(東京農業大学/増田宏司 教授)
「『ペット』という考え方から、『家族』という考え方に変化してきている」

 増田教授によると、1990年代ごろまでは、家の外で犬を飼うことが主流でしたが、2000年ごろから家の中で飼う人が増えてきました。このことで愛犬を接する時間が増え、「ペット」としての犬ではなく「家族」としての犬に変わってきたそうです。

「飼い主に似ると言いますが本当ですか?」(笠岡市 ノンちゃん 54歳)

 香川県綾川町にある、犬と一緒に過ごせるカフェ「千疋の丘 ~風のテラス~」で飼い主たちに聞いてみると……。

(飼い主は―)
「(体型が)太いのと細いのとで全然違います。性格は似てくると思います」
「若い方たちが飼っていたらワンちゃんも活発だったりするけど、ご年配の方が飼われてたら、ご年配の方に合わせて動きがスローだったりする」

 この疑問について、東京農業大学の増田教授は……。

(東京農業大学/増田宏司 教授)
「今のところ言われているのは、犬が飼い主に似てくるのではなくて、『飼い主が自分自身に似た犬を選んで飼っているのではないか』という結論」

 実際に飼い主の中にも……。

(飼い主は―)
「多分、『この犬種を飼いたい』って思って探しているときから、もう自分に合っている……というか、自分に似ている子を探しているんだと思います」

「犬はどれくらい飼い主の言葉を理解できてる?」(香川・宇多津町 いちろ 64歳)

(飼い主は―)
「犬によっても違いそうじゃない?」
「ほぼほぼ理解できているんじゃないですかね。8割・9割は分かっていると思います」

 これについて、増田教授の見解は……。

(東京農業大学/増田宏司 教授)
「大体平均で人間の言葉を89個理解できるだろうというのが、最新の調査の結果になります。人間と暮らして成長していく上で覚えていく」

 増田教授によると、犬は人間と同じで、自分の経験と照らし合わせながら単語を覚えているそうです。覚えている単語の数や解釈は、その犬がどのような経験をし、どのように感じてきたかによって変わるそうです。

(東京農業大学/増田宏司 教授)
「例えば『散歩』っていう単語と『だめ』っていう単語はそれぞれ理解できる。それが2つ出てきたら、『散歩にはいけないんだな』と理解している」

 その上で、増田教授が言葉を犬に伝える時に特に意識してほしいというのが「テンション」です。

(東京農業大学/増田宏司 教授)
「例えば、犬の好きな言葉を飼い主が、ハイテンションでしゃべった時、ローテンションでしゃべった時、反応が違うわけですね。両方好きな言葉なのに」
「『本当にそれが起きるよ』と、犬にちゃんと伝えるためには、うれしげな言い方でうれしい言葉を言わないと、見破られてしまう。その言葉をちゃんと、それが起きる時のようなしゃべり方で言わないと、ちゃんとした反応は犬からは返ってこない」

 最後に……飼い主の皆さんに犬の魅力を聞いてみました。

(飼い主は―)
「こっちの気持ちをくんでくれる。あとはテレビ見る時でも、横に座ってなでているだけでも、毛の触り具合とか癒やされますね」
「心を癒やしてくれるし、ストレスにもなるし、子どもと一緒の感じです」

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