「犯罪被害者週間」に合わせ、子どもたちの性被害防止などについて考えるフォーラムが11月26日に岡山市で開かれました。
岡山県と岡山県警、そして、公益社団法人「被害者サポートセンターおかやま」が主催した「犯罪被害者支援フォーラム」です。
精神科医で、性障害専門医療センターの代表理事を務める福井裕輝さんが、「子どもへの性暴力は防げる!~性犯罪の病理と対策~」と題し、100人の来場者を前に基調講演を行いました。
福井さんは、父親から性被害を受けていた少女の治療にあたった経験を振り返り、性犯罪を防ぐためには加害者をなくす取り組みが重要だと語りました。
性犯罪者の中には、脳の機能に障害があったり、自身も過去に性被害を
受けたりしているケースも少なくないといいます。
しかし、日本の性犯罪者に対する治療体制は十分ではなく、世界と比べてずいぶん遅れているとして、処罰だけではなく再犯防止や社会復帰に向けた支援も必要であると指摘しました。
フォーラムの主催者は、犯罪被害に遭った時には、勇気を出して窓口に相談してほしいと話しています。
■被害者サポートセンター
おかやま「VSCO」
犯罪被害の相談
086-223-5562
■性暴力被害者支援センター
「おかやま心」
性暴力被害専用電話
086-206-7511