移植する臓器をヘリコプターで運ぶ訓練が香川県の病院で行われました。
香川県や警察、「四国こどもとおとなの医療センター」が行った訓練です。ドナーから摘出した心臓をクーラーボックスに入れて県外の病院に運ぶ想定です。
(荻津尚輝リポート)
「臓器を移植するためのヘリコプターが今、病院のヘリポートにやってきています」
クーラーボックスは、県警のヘリコプターに固定されて運ばれます。
「日本臓器移植ネットワーク」によると、心臓移植ができる施設は国内に11カ所ありますが、岡山・香川にはありません。そのため、摘出された心臓は県外の施設に運ばれます。心臓は血流を止めている時間が移植後の経過に影響するため、2時間から3時間以内に搬送する必要があるそうです。
(四国こどもとおとなの医療センター/横田一郎 院長)
「(遺族やご家族の)貴重なご意思を適切に活かせるように、どういう時でも適切に臓器を搬出して臓器を移植する施設に送れるような体制を取っていくために、こういう訓練をすることに意義があると思います」
国内で臓器移植を希望している人は約1万6000人いますが、移植を受けられる人は年間で400人ほどだということです。