四国で初めて導入された通報システムを活用します。急病人などが発生した際、救急隊の到着前に適切な手当を行うための訓練が行われました。
(記者リポート)
「今回、屋島山上のやしまーるで行われるのは、スマートフォンのカメラ機能を使った救急救命訓練です」
訓練は屋島山上にある観光施設「やしまーる」で突然人が倒れ心肺停止になった想定で行われました。
高松市消防局の指導のもと「やしまーる」の職員4人が通報システム「Live119」を使って緊急対応を訓練しました。
職員「映像を流します」
司令員「わかりました、見えました。その調子で続けてください。AEDは届きましたか?」
「Live119」とは、高松市消防局が四国で初めて導入したもので、急病人などが発生した際、通報した人が現場をスマートフォンで撮影し、映像を消防の指令センターに送ることができるシステムです。
通報した人のスマートフォンには消防局からシステムのURLが送られてきます。(送信には通報者の了承が必要)
消防の担当者は現場の状況を映像で確認し、応急手当の指示をしたり必要な人員を現場に送ったりすることができます。
このエリアを担当する高松東消防署によりますと、屋島山上にあるこの場所には、通報から到着まで通常より長い15分ほど掛かるため、到着前の迅速で適切な応急手当が必要となります。
(やしまーる 館長/中條亜希子さん)
「救急隊の方が到着されるまでの間、本当にどうしたらいいかわからないというのがみんな同じ意見だと思うんですけど、指示をしてくださる方がいるというだけで、私たちもサポートすることができたと思います」
(やしまーる 職員/田中晃一さん)
「冷静な時はスマホの操作うまいことできると思うんですけど、パニックになった時にこまごまとした操作がありますので、そこをいかに冷静にできるかがポイントかなと思いました」
高松市消防局は、この「Live119」を10月から正式に運用します。