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ネット・ゲーム依存対策に1215万円 香川県2024年度当初予算案 知事「着実、継続的に」

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 香川県の2024年度当初予算案が9日発表され、ネット・ゲーム依存対策事業費に1215万円余りが計上されました(23年度当初予算比+197万円)。新たな施策は1件で、2年連続で県政の「重点的な取り組み」からは外れましたが、池田知事は「着実、継続的に進めていきたい」としています。

 予算案の内訳は、広報媒体を活用した普及啓発や講演会の開催などに200万円、児童生徒のインターネットの適性な利用に向けた取り組みなどに557万円余り、医療従事者の人材育成や家族教室、回復プログラムの利用促進などに458万円余りとなっています。 

 2024年度の新たな取り組みは、ネット・ゲーム依存と不登校、ひきこもりに関する学習会と専門家による個別相談会の実施(155万円余り)の1件です。児童生徒が一定期間ネット環境から離れ、ネットやゲームの利用習慣を見直す「オフラインキャンプ」も23年度に引き続いて行います。

 香川県は2020年4月に「ネット・ゲーム依存症対策条例」(通称・ゲーム条例)を全国で初めて施行。浜田前知事は、ネット・ゲーム依存対策事業を当初予算の「重点施策」の一つに掲げていましたが、池田豊人知事就任後の23年度、24年度は2年連続で「重点的な取り組み」には入りませんでした。

 当初予算案を発表する記者会見で、池田知事に聞きました。

ーー(ネット・ゲーム依存対策を)ずっと「重点施策」に入れてきたのが外れると、県民や全国に向けた発信がちょっと弱まる、尻すぼみ的になっていくという懸念もあるが。

 「ネット・ゲーム条例、そしてそれを踏まえた政策の継続、これは変わらず(令和)6年度も進めてまいりたいというふうに思います。かなり多岐に渡る県政の中で、今回こういう(重点的な取り組みを)説明させていただきましたけれども、ネット・ゲームに依存をしない生活をキープしていくということは、着実に継続的に進めていかなければ、後の世代も続いていきますし。そういう性格のものですので、着実に6年度(2024年度)も進めていきたいと思います」

 ーー2020年度から対策に力を入れている中で、県民のネット・ゲーム依存の状況は良くなっているのか、それともあまり変わってないのか、認識は?

 「意識といいますか、ネット・ゲームに依存しすぎるといろんな弊害があるんだというのは、ずっと継続してやっていく中で、少しずつレベルが上がっていっているとは感じています。ただ、これはやっぱり、若い世代もまた次々つながってきますし、ずっと継続して粘り強くやっていかないと。『よくなったな』ということで済まされるようなテーマではないのかなというふうに感じております」

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