インターネットやゲーム依存に悩む人の治療や相談体制を充実させようと、香川県が医療や教育関係者を対象にした研修会を開きました。
精神科や小児科の医師、養護教員やスクールカウンセラーなど、約40人が参加しました。
ネット、ゲーム依存の専門外来を設けている高松市の三光病院の海野順院長は、当事者へのアプローチ手法の一つ、「動機付け面接」について指導しました。
(三光病院/海野順 院長)
「こちらが『勉強せぇ、勉強せぇ』と言うから、『今はゲーム』という決断を子どもに起こさせてしまう。じゃあ子どもに『ちょっとゲームを置いておいて勉強しようかな』と言わすためにはどうしたらいいか、ということを周りは考えるわけです」
依存症の当事者から、行動の変化につながる「チェンジトーク」を引き出すことがポイントです。
参加者はグループになって模擬面談を行い、相手の話の中にあるポジティブなところを見つけて強調する技法などを学んでいました。
(参加者[精神科医]は―)
「実践と似たような形を練習の場でできたっていうのはリラックスしてできたので、すごく身になったかなと思います」
(参加者[中学校の養護教諭]は―)
「正解のない中でも、自分なりに、相手と一緒に模索していくっていうのが大事なんだなって思いました」