旧日本陸軍の戦闘機「飛燕」を巡る男たちの姿を描いた映画の製作が決まり、舞台の中心となる岡山県浅口市で会見が開かれました。
(映画「HIEN」/末次成人 監督)
「単純に戦争映画を作りましょうという話ではなくて、ものづくりというのは万国共通で、平和というのか、そういうものにつながっていくんじゃないか」
浅口市で開かれた会見で監督の末次成人さんらが意気込みを語りました。
映画は、旧日本陸軍の戦闘機「飛燕」を巡る物語で実話をもとにしています。「飛燕」の設計者、岡山県出身のパイロット、そして、現代でレプリカを造った倉敷市の企業の社長の群像劇を通じて、ものづくりへの情熱や平和の尊さを伝えるストーリーです。
社長のモデルとなったのは武浩さんです。武さんは、実物の「飛燕」と出会ったことをきっかけに、当時の機体の状況を調査しながら約5年かけてレプリカを造りました。
映画の資金調達には企業版ふるさと納税を利用するということです。2日から受け付けていて、他の寄付金などを合わせた目標金額は1億5000万円です。
(映画「HIEN」/末次成人 監督)
「これからが本番。気を引き締めてしっかりと関係者にヒアリングをしてしっかりとした脚本を作る」
(飛燕のレプリカを造った武浩さん)
「『飛燕かっこいい』でもいいです。映画を見て、その年代の人で何か思うものがあれば」
映画「HIEN」は2026年に公開される予定です。