2023年に香川県の小豆島に開校した特別支援学校で、初めての卒業式が行われました。
「小豆島みんなの支援学校」は、知的障害がある島の小・中・高校生が通っています。12日は、小学部の児童1人と高等部の生徒1人が門出を迎えました。
高等部3年の森川美優さんは、小学生のときから11年間、自宅で「訪問教育」を受けてきました。2023年に「小豆島みんなの支援学校」が開校したことで、森川さんはこの1年間、学校に通うことができました。
(小豆島みんなの支援学校/林省吾 校長)
「友だちと仲よく、毎日伸び伸びと学び輝いた学校生活を送ったことを証します。これからもあなたの物語を歩んでいってください」
暮らしている小豆島で学校に通わせたい。2015年から他の保護者とともに島に特別支援学校を作ろうと活動してきた森川さんの母、あかりさんにとっても特別な1日です。
(母/森川あかり さん)
「学校のみんなの声聞いたり、先生の声聞いたら、ちょっと目を開けたりというのが、徐々に多くなってきて、そういうのも変化かなと思っています」
(卒業生の言葉)
「私たちの学校の校歌には『今日も 明日も あさっても』『だいすき すごいね ありがとう』という歌詞があります。その歌詞の通り、この1年間、毎日学校に来るのが楽しみで、私たちの周りには優しい言葉があふれていました」
(母/森川あかり さん)
「やっぱり学校楽しいんだなというのが、毎日通いながら感じてきたことだったので、一年というのが本当にあっという間で、ちょっと寂しい気持ちもありますけど、通うことができたことが、本当にうれしく思います」
(小学部を卒業/佐々木 完 さん)
「毎日学校に来て楽しかった。中学部にも友達がいっぱいいるので、一緒に勉強ができるのがうれしい」
佐々木さんは中学部に進学。森川さんは島にある福祉事業所に通うということです。