2023年春、小豆島に開校した特別支援学校の「校歌」が完成しました。
1月11日、学校では「校歌」の初めての練習が行われていました。
2023年4月に開校した「小豆島みんなの支援学校」には現在、島の子どもたち12人が通っています。
保護者の要望などを受けて香川県教育委員会が開校したもので、一人一人の特性に合わせた専門的な教育を行っています。
開校時にはまだ校歌はありませんでした。
(小豆島みんなの支援学校/西山雅代 先生)
「校歌がもともとあるのではなくて、開校してからみんなで作っていこうというのはコンセプトとしてあった」
学校は校歌を作るための委員会を設置。児童・生徒や保護者、先生たちに歌詞に入れたい言葉を募りました。
校訓にある「なかよく」や「のびのび」のほか、「えがお」「オリーブ」など153の言葉が集まりました。
これを3人の先生が中心となって歌詞にまとめ、メロディーも考えました。
(小豆島みんなの支援学校/西山雅代 先生)
「子どもたちも私たちも歌いやすいように誰にでもわかりやすい言葉、イメージしやすい言葉を使おうというのが一番にあって」
校歌は3番まで。1番には「学校の風景」2番には「地域とのつながり」3番には「未来へのメッセージ」を込めました。
(校歌の練習)
「だいすき すごいね ありがとう」
2024年に入ってから子どもたちは校歌を繰り返し練習しています。その中で、先生たちはその歌詞に込めた意味も伝えます。
(小豆島みんなの支援学校/西山雅代 先生)
「みんなのニコニコの顔がいっぱいいっぱい溢れてる。いっぱいいっぱいあってほしいな。それはきょうだけじゃなくて、『今日も 明日もあさっても』ずっとね。毎日学校に来るのが楽しみでいてほしいなって先生は思っています」
(中学2年/中島柚希さん)
「きれいな声で歌うようにしたい」
子どもたちは練習した校歌を保護者の前で披露することになっていました。
1月27日。学校の参観日の最後に子どもたちが校歌を披露しました。
開校から9カ月……。まだ真新しい校舎に子どもたちの歌声が響きました。
(校歌)
「ふるさと小豆の風うけて~」
歌詞の「風」は学校設立に関わった人たちの思いを例えたものです。
(中学1年生の保護者)
「朝学校に行く子どもの姿を見て、『あ、楽しいんだな』っていう。今の子どもたちを表すような校歌だなと思いました」
(中学2年生の保護者)
「やっぱり感動が違うというか、できたんだなというのと、これをずっと歌い続けてほしい」
(小豆島みんなの支援学校/西山雅代 先生)
「歌詞の意味をしっかりと子どもたちにも伝えながらそういう気持ちで歌いつないでいけたら」