「香川をデザインした男」ともいわれる、和田邦坊がデザインした絵はがきの展示会が香川県善通寺市で開かれています。
善通寺市の灸まん美術館で開かれている「和田邦坊の絵葉書」です。会場には、和田邦坊がデザインした観光地を描いた絵はがきなど、約140点が展示されています。
5月16日に絵手紙の全国大会が香川県で行われることをきっかけに、和田邦坊や香川県の魅力をもっと知ってもらうのが狙いです。
会場には和田邦坊の絵はがきの展示を心待ちにしていた人たちもいました。
(和田邦坊ファンは―)
「こんな色で表現したらいいんやなということで、楽しく見せてもらった」
「墨の線とか色づかいとか、見ているだけで元気になる絵がたくさんあって本当にうれしい」
暑中見舞いの絵はがきです。「かっぱになりたかった」というほどかっぱ好きで有名な和田邦坊。
ふっくらとしたお腹が魅力的なかっぱが、ハスの葉を頭にのせています。涼しさを感じるさわやかな絵葉書です。
また、観光地を描いたものも。
(篠原茉那リポート)
「絵はがきには栗林公園など香川県の名所も描かれています。今も昔も変わらない美しい風景ですが、よく見ると着物を着ていたりと時代を感じます」
(灸まん美術館/西谷美紀 学芸員)
「種類の多さだけではなく、今回はあわせて原画なども公開している。香川県内の観光地を巡っているような気分になるような展示室になっていますので、楽しんでもらえたら」
「和田邦坊の絵葉書」は9月2日まで開かれています。