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天皇・皇后両陛下が「全国植樹祭」のため岡山に 2日間各地を視察 西日本豪雨被災者らと懇談も

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 天皇・皇后両陛下が岡山市で26日に開かれた「全国植樹祭」に出席するため岡山県を訪問されました。25日から2日間の滞在で岡山県の各地を視察されました。

 両陛下は即位後初めて岡山県を訪問されました。

 25日は岡山市の岡山工業高校を訪れ、生徒が取り組んでいる道路の点検や水の浄化などの活動や研究について説明を受けられました。

(生徒は―)
「お褒めの言葉をいただいて研究をしてきてよかったなと感じました」
「20年後、30年後、次は立派な土木技術者として(両陛下に)お会いできたらと思います」

 その後、全国植樹祭での演奏を翌日に控えた岡山市ジュニアオーケストラを見学し、団員らと交流されました。

(演奏を披露した高校生は―)
「おふたりから『素晴らしい演奏だった』とお褒めのお言葉をいただきました」
(指揮者はー)
「『私もビオラを演奏しているんですよ』と陛下がおっしゃいましたので、そうすると皇后さまが『弾いてみたら』と(天皇陛下に)おっしゃいまして、そこで笑いが起きました」

57年ぶり岡山県で開催の「全国植樹祭」にご出席

(天皇陛下)
「循環型の木材の利用や健全な森林づくりの輪が、ここ岡山の地から全国へ広がり、そして将来の世代へとつながっていくことを願い……」

 26日、岡山市で開かれた「全国植樹祭」。岡山県での開催は57年ぶりです。両陛下はアカマツやクロガネモチ、花粉の少ないスギやヒノキなどの苗木を植えられました。

 式典のアトラクションでは倉敷市出身の俳優、前野朋哉さんや岡山市出身のシンガー、岸本由有さん、就実高校の演劇部の生徒らが豊かな森林を未来に引き継ぐことの大切さを演劇やダンス、合唱などで表現しました。

(シンガー・ダンサー/岸本由有さん)
「歌詞の中に森林の大切さとか木材の生かし方などを語っている部分があるので、なるべく歌詞が皆さんに届くように心掛けました」

(就実高校演劇部の生徒はー)
「この場に立てて幸せだった。感謝の気持ちでいっぱいになりました」
「天皇・皇后両陛下が手をたたいてくださって、一緒に。すごくうれしくて『よかったー』と」
「(将来)出版関係に進みたいと思っているので、環境に関することとか、そういうことをテーマにした企画とかをつくれたら」

西日本豪雨の被災地にも

 式典の後、両陛下は2018年7月の西日本豪雨で被災した倉敷市真備地区を訪問されました。そして、倉敷市の伊東市長から復興の状況について説明を受けた後、被災者らと懇談されました。

(豪雨で被災した人はー)
「優しい言葉を掛けていただいて、本当にあすからの活力になるような」
「『被災されているからこそ相手の気持ちがよく分かるんですよね』とのお言葉に、胸があつくなりました」

 岡山県警の集計によりますと、2日間で合わせて約3万3000人が沿道などに出て両陛下を歓迎したということです。

(岡山県/伊原木隆太 知事)
「大変いい植樹祭だったと(両陛下に)おっしゃっていただきました。ぜひ県民の皆さんにお伝えくださいというお言葉を賜りました。森林林業関係者ですとか、真備の被災者、学生、そういったたくさんの方々にお声掛けをしていただき励ましていただいたお礼を申し上げたところでございます。本当に感激の極みでございました」

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