ニュース

特集

岡山県で唯一ウェイクボードのプロになった中学生 「日本でトップになって表彰台に乗りたい」【こどもミライパーク】

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 船などで人工的に起こした波に乗り、技を決める「ウェイクボード」。このウェイクボードのプロになった中学生が岡山市にいます。

 波しぶきに乗って、ジャンプ、ターン!

 船で起こした波に乗って技を繰り出し、その完成度や難易度で争う「ウェイクボード」。滑っているのは、中学3年生の合田智紀さんです。

 川幅の広いエリアを右に左に、駆け抜けていきます。

(中学3年生/合田智紀さん)
「縦回転とか、横回転とか、でっかい技とかやってるのがいいですね。次にする技とか、どんな感じでするかっていうのを考えてやっています」

 ウェイクボードの競技人口は日本で約500人。一方でレジャーとして楽しむ人も含めると、50万人ほどいると言われています。

 智紀さんは2023年、全国大会の14歳以下の部で優勝。

 また、2023年度のアマチュアリーグでの合計ポイントが上位だったため4月、プロの資格を手に入れました。

 岡山県内で中学生プロは智紀さん1人。全国でも中学生以下のプロはたった4人です。

 練習は主に週末、プロライダーの父・光伸さんやライダー仲間と一緒にしています。

父・光伸さん「スピンするときに入ってくる角度がめっちゃきつくなってる。昔できていたときはもっと浅かったから、角度もうちょっと変えたらいい」
智紀さん「わかった」

(中学3年生/合田智紀さん)
「教えてもらったりできるのですごくいいですね。ありがたいですね、めちゃくちゃ」

 智紀さんの特徴の一つが「慎重な性格」です。

 ウェイクボードでは、アクロバティックな技をトランポリンを使って体に覚えこませる練習をします。

 慎重な性格の智紀さんは、この練習を、技をしっかりイメージできるまで重ねます。そうすることで、水上に出たときの失敗による大けがを防いでいます。

 その結果、休むことなく練習したり試合に出たりし続けることができ、成長を加速させているのです。

(一緒に練習するライダー/小坂賢次さん)
「(智紀さんは)真面目で、一生懸命やる感じですね。短い期間ですごく上手になりましたね」

(一緒に練習する元日本王者/森広輔さん)
「いつのまにかうまくなってる感じですよね、ちょっと見ない間に新しい技がポンってできたりしてる」

 もう1つの特徴は「体幹の強さ」。体幹を鍛えるためのバランスボールを使ったトレーニングは、動体視力を鍛えるための素早くボタンを押すトレーニングと一緒に行うことも。

 そんな智紀さん、始めたばかりのころは……。

(智紀さんの父/合田光伸さん)
「泳げなかったんです。当時は。顔に水がかかること自体が嫌で、ほんとに怖がりで、『もう帰りたい』しか言ってなかったですね」

 プロのライダーとして活動をはじめた智紀さん。

 5月半ばに行われたプロデビュー戦は惜しくも予選落ちでしたが、その目はすでに世界を見ています。

(中学3年生/合田智紀さん)
「頑張って予選を通って、順位を上げていきたいです」

森広輔さん「練習あるのみ!」
智紀さん「練習がんばります!」

(中学3年生/合田智紀さん)
「(将来は)日本でトップのライダーになって、海外とかも行って大会に出て、表彰台に乗りたいです」

関連ニュース

あわせて読みたい

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース