岡山市が整備を検討している新アリーナについて、市が施設の規模や整備費など現在の基本計画の内容を再検討する方針を固めたことが分かりました。
岡山市は、北区野田の市営住宅跡地に約145億円をかけて新しいアリーナを整備することを検討しています。
市が4月に発表した基本計画では、プロスポーツのトップリーグの参入条件を満たすために、客席の規模を5000席程度にしたメインアリーナを設けることにしています。
しかし、市が客席の数や整備費など、基本計画の内容を再検討する方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。
市は、調査や検討のための費用2000万円を盛り込んだ補正予算案を、6月10日に開会する予定の6月定例岡山市議会に提案するということです。
施設の規模については、市議会議員から「1万席規模のアリーナが広島市にあり、高松市にも整備される中、5000席規模ではコンサートの誘致などで競争力に劣るのではないか」「国際大会が開催できる1万席規模の施設が必要ではないか」などの意見が出ていました。
新アリーナの整備を巡っては、岡山県が5月9日に計画に参加しない意向を示していて、市は6月5日に今後の進め方を明らかにするとしています。
そんな中、31日午前、岡山商工会議所の松田久会頭らが大森雅夫市長に新アリーナの建設について要望書を手渡しました。
市は公設民営を想定していて、経済団体は収益性を高めるため「座席数の増加」や「最新機器の導入」を検討してほしいと要望しています。
(岡山商工会議所/松田久 会頭)
「これがもし遅れてしまうと、(プロ)スポーツ団体が拠点を変えることもあり得る。最後のチャンスかなと思っております」
(岡山市/大森雅夫 市長)
「(新アリーナの)必要性は感じている。あとはどのように進めていくのか調整をして6月の議会に臨みたい」