夏の甲子園が7日開幕し、岡山からは岡山学芸館が出場します。岡山学芸館は県勢として2年連続のベスト8を目指し戦います。
岡山大会決勝での激闘から2日後、岡山学芸館の選手たちが甲子園に向けて始動しました。
5年ぶり3度目となる夏の甲子園への切符をノーシードからつかんだ学芸館。
決勝で先発したエースナンバーの沖田幸大は、岡山大会で22イニングを投げてフォアボールなし。2枚看板の丹羽知則も春のセンバツに出場した創志学園を相手に完投するなど、20イニング余りを投げて失点はわずか1。
この2人を中心とした固い守備と粘り強いバッティングで接戦を勝ち上がりました。
次なる目標は2023年におかやま山陽が果たした甲子園ベスト8です。
(岡山学芸館/沖田幸大 投手)
「甲子園ではベスト8以上っていう目標を掲げているので、一戦必勝でチーム一丸となって戦っていきたい」
その中でひと際バットを振り込んでいたのがリードオフマンの古謝志侑です。
(岡山学芸館/古謝志侑選手[3年])
「1番打者って投手が初めに相手にする打者で、1番打者次第で印象が付くと思う。力強いスイングができたら、投手もすごく投げにくくなると思う」
沖縄県出身の古謝は甲子園出場と文武両道を志し、親元を離れて学芸館に入学。2023年夏から主軸として活躍し、この夏は1番打者として準々決勝まで打率5割超えと、チームを引っ張りました。
しかし、準決勝・決勝では10打数1安打で三振5つ。普段通りのバッティングができず悔しい思いをしました。
(岡山学芸館/古謝志侑選手[3年])
「自分の中でプレッシャーに感じていた部分もあるし責任感というか、『(塁に)出ないといけない』っていう思いが強くなりすぎていて、逆に空回りしてあまり良くない形につながってしまった」
しかし、古謝は苦しんだ経験は「自分を変えるチャンス」だと捉えています。
(岡山学芸館/古謝志侑選手[3年])
「同じ形のままやっていても時間の無駄だと自分は思う。駄目であれば何かを変えて、次に進まないといけない。自分が困ったときには、コーチにすぐ相談したり、何か変えることが大切だと思う(Q.岡山大会からまた違った古謝君が甲子園では見られる?)そうですね(笑)」
学芸館のリードオフマンは、プレッシャーも責任感も力に変え、甲子園に臨みます。
(岡山学芸館/古謝志侑選手[3年])
「1番打者として、自分が絶対にチームを勇気づけるような、相手を弱気にさせるようなそういう1番打者でありたい。グラウンドで戦えていない選手たちの分まで自分たちが全力出し切って絶対勝利という形に近づけられるように、全力でプレーしたい」