岡山県の伊原木知事に2025年の県政運営について聞きました。
観光振興について、2024年はタイを訪問し直行便の誘致に向けて航空会社と意見交換した伊原木知事。他にもベトナムとの直行便の誘致の可能性を探っていることを初めて明かしました。
(宮川周三)
「2025年はどんな年にしたいですか?」
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「未来の心配事に対してきちんと備えをする1年にしなければいけないなと思っています」
少子化問題で成果出す
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「少子化問題について成果を出す1年にしたい。全国的なことなんですけれども、岡山にとっても20年後の岡山の姿が、元気で明るいものなのか、それとも、ちょっと非常に厳しい局面になるかは、少子化問題に我々がきちんと対応できるかどうかにかかっている」
岡山県は、1人の女性が生涯に産む子どもの数を表す「合計特殊出生率」を2024年に「1.52」にすることを目標にしていました。
数値が出るのは2025年6月ごろですが、2023年が過去最低の「1.32」だったため目標達成は厳しいのが現状です。
県は、新年度以降の4年間の行動計画「第4次晴れの国おかやま生き活きプラン」の骨子案で、結婚や出会いをサポートすることを対策に掲げています。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「これまで国も自治体もあまり結婚支援ということに踏み込んでこなかった。結婚に対する支援をしないままでいると、基本的に少子化問題に手を付けていないこととほぼ一緒になってしまいますので。結婚したい人が結婚できる、雰囲気・環境づくりをしていく」
万博・瀬戸芸をチャンスに
(宮川周三)
「2025年は大阪・関西万博もあって、瀬戸内国際芸術祭もあって、観光振興にはチャンスの年だど思うが」
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「観光も実は基幹産業なんです。観光消費額の伸びはものすごい。ここがいかに大事な産業なのか、ボリュームがあるか」
県の推計によりますと、2023年、旅行やビジネスで岡山県を訪れた人は約1566万人で、訪れた人が県内で消費した総額を表す「観光消費額」は約2209億円でした。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「大量の外国人観光客がお越しいただくことが予想されますので。プラス1泊を、いかに岡山に呼び込むことができるか」
空港の機能拡張・国際線誘致
また、伊原木知事は岡山空港の機能を強化したいと話します。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「国際線を中心に少し機能を拡張する必要があるんじゃないかと……」
岡山空港の国際線の利用者は2023年度約14万人でしたが、県は2050年度には80万人にまで増えるとみています。そのため、国際線の2つの便が同時に発着できるようコンコースの増設などを検討しています。
さらに―
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「岡山桃太郎空港からの海外直行便を増やそうとしています。昨年、9年ぶりにタイに行きまして、なんとかバンコク便の可能性はないだろうかと。訪れた2つの航空会社の1つは本社がベトナムにある会社なんですけども、岡山の説明をしていると『そういう地理的に有利な場所であれば、我々としてベトナムから飛ばす可能性もある』という話をいただいて。ハードルは低くないんですけども。とにかくノックをし続ける」
伊原木知事は、「ベトナムとの直行便のことは初めて話した」と明かしました。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「ぜひ2025年も元気で勢いのある、本当に充実した年だったなと後で振り返ることができるような、いい年にしたいと思っています」