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教員を目指す学生へ 吃音当事者が出前講座「一人一人症状もニーズも違う」 香川大学

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 将来、教員を目指す学生に、話し言葉が滑らかに出ない発話障害、「吃音」への理解を深めてもらおうと、香川大学で出前講座が開かれました。

 香川県や岡山県の吃音当事者らが開いたもので、教育学部の学生ら約180人が出席しました。

 登壇した奥村安莉沙さんは、吃音がある若者が接客に挑戦する1日限定のカフェ「注文に時間がかかるカフェ」を全国で開いています。

(奥村安莉沙さん)
「みんな一人一人、(吃音への)向き合い方も症状もニーズも違うんだってことに初めて気づいた」

 奥村さんは、活動を踏まえて、将来、教壇に立つ学生たちに吃音がある子どもとの向き合い方について伝えました。

(奥村安莉沙さん)
「配慮される側(生徒)も自分のニーズを伝えて、先生も『あなたもしてほしいニーズを言ってね』というふうに言う。そういう関係性を作ることが何より大事なんじゃないかな」

 その後はグループに分かれ、当事者が自身の経験を話したり、学生からの質問に答えたりました。

(吃音当事者/三井剛さん[高校3年])
「こうやって喋っても、結構普通に喋れてると思うんですけど、吃音って目に見えなかったり、言葉なのでわからなかったりするんですけど、やっぱり本人は苦しんでいるので、もし見かけたら、相手が答えられそうなら、『吃音ってどんな?』『どんなことしてほしい?』と聞いてほしいかな」

(特別支援学校の教員を志望する学生は―)
「まずはどういった支援をしてほしいかということを一人一人に聞いて、その子に合った対応ができるようにしていきたい」

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