2024年3月、技能実習先で男性2人を包丁で切り付けて殺そうとした罪に問われている男に、高松地方裁判所は25日、懲役5年6カ月の判決を言い渡しました。
殺人未遂などの罪に問われているのは、中国籍の男(39)です。
判決によりますと、男は2024年3月、技能実習先の香川県多度津町にある造船会社の寮の敷地内で、通訳の男性(当時47)を殺意をもって包丁で多数回切り付けました。さらに止めに入った別の男性の頭も包丁で複数回切り付け、それぞれ全治3カ月と3週間のけがをさせました。
25日の判決公判で高松地裁の横山浩典裁判長は、「犯行は非常に危険で執拗。強い非難に値するもの」と指摘。その一方で、「勤務中のやけどを関係者によって隠ぺいされるなどして、うつ病を発症したことが犯行に影響していることは考慮すべき」として懲役5年6カ月の判決を言い渡しました。