サッカー・J1を戦うファジアーノ岡山のホームスタジアム「JFE晴れの国スタジアム」では今シーズンここまでほぼ満員の状態が続いています。
見たくても見られない現状がある中、岡山県の伊原木知事は「スタジアムの増強も含め考える必要がある」との考えを示しました。
【Q.スタジアムについて増強というところを庁内で検討していくという考え?】
(岡山県 伊原木隆太知事)
「むしろ私の脳内でいまそういう、いろいろな方との話を聞くと、スタジアムの増強を考えないといけないのかなと、いまどういうふうにすべきなのか考えているところ」
25日の定例会見で岡山県の伊原木隆太知事がコメントしたものです。
JFE晴れの国スタジアムはJ1・ファジアーノ岡山のホームスタジアムで岡山県が管理しています。
今シーズンはJ1昇格の効果もありこれまでのホーム戦全てでホームエリアのチケットが完売し「見たくても見られない状況」となっています。
伊原木知事はこの現状について、「『スタジアムの増強』か『新しいスタジアム建設』の二者択一でさまざまな意見を聞いている」とコメント。
そして「『新しいスタジアムの建設』については、誰がどこに作るかも含めて議論を進める必要があり、相応の時間がかかる」としています。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「今のスタジアムの増強についても考えるというのは、全うな考え方なんじゃないかという方もずいぶんいらっしゃる。今のスタジアムを我々が所有して運営しているのは事実。どういった対応が必要なのか適切なのか考えていきたい」
岡山県の担当者によるとJFE晴れの国スタジアムの増強・改修などの調査は現状行っていないとしつつも、県民からの要望の声は多くなっているとしています。
伊原木知事は4月12日、2024年2月に新しく広島にできた新スタジアムでファジアーノ岡山とサンフレッチェ広島の試合を観戦しました。
今後も神戸や名古屋などほかのアウェースタジアムも視察する予定だとしています。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「私の方で議論を引き伸ばしたいと思っているわけではない。ただいろいろな方にそれぞれの思いがあるのでそこはそれぞれの方の話をじっくりと聞いていきたい」
岡山県は、JFE晴れの国スタジアムでアウェーサポーターが利用できる仮設のトイレ8個を8月中に設置するとしています。(現在はクラブが設置)
また、通信環境の向上につなげようとスタジアムに基地局となるアンテナを4月20日に設置していて、今後も改善を重ねていきたいとしています。